スポ-ツクライミングってなに?

スポ-ツクライミングは、簡単に言えば「手足を使って岩や壁を登る遊び・スポーツ」のことです。登山から発展し、今では世界中で大人気の全身運動として楽しまれています。スポ-ツクライミングの魅力は、ただ力任せに登るだけではないところ。目の前の壁を、どこに手足をかけて登るかパズルのように考える「知的な楽しさ」と、自分の力で最後まで登りきった時の「達成感」の両方が味わえるんです。必要なのは、全身の筋肉バランス感覚、そして「次はどう登る?」という戦略です。外の大きな岩を登る「外岩クライミング」もありますが、ジムで提供しているのは、安全に楽しめる「インドアクライミング」。年齢や体力に関係なく、誰でも気軽に始められるのが素敵ですね。登ることを通して、新しい自分を発見したり、一緒に登る仲間と喜びを分かち合ったりできる、とても奥深いアクティビティです。

クライミングの起源は?

9世紀末〜1940年代:ヨーロッパで登山の一環として行われていました。当時は専用の装備が少なく、登る場所も危険な高山が中心でした。

1950年代:アメリカのヨセミテ渓谷で、「登頂」を目的にするのではなく「登攀」そのものを目的とする「フリークライミング」が誕生しました。

それまでの装備、道具を積極的に使い登頂を目指すスタイルから、自身の手足のみで登攀する事がフリ-クライミングの特徴です。(墜落のリスクを軽減する為に、ロ-プで確保します)
これが、今のスポ-ツクライミングの基本である「フリークライミング」の考え方です。

そして1990年代、安全に練習できる人工の壁(クライミングジム)が世界中に広がることで、クライミングは特別な人たちだけのものではなく、誰もが楽しめる身近なスポーツへと進化しました。自然との戦いから、自分自身との挑戦へと、その形を変えながら、私たちは今も登り続けているんです。

スポ-ツクライミングの分類

スポ-ツクライミングには3つのスタイルが存在します。
ロープで確保しながら7m以上もの高い壁を登る「ルートクライミング」、ロープを使わず比較的低い壁を登る「ボルダリング」、同じ課題をいかに速く登れるかを競う「スピードクライミング」です。

スポ-ツクライミング以外では山岳登攀やフリ-ではないスタイルで自然の岩を登る登攀もあります。

クライミングジムコーティでは、ボルダリングルートクライミングの2種類のスポーツクライミングを、目的や好みに応じてお楽しみいただけます。

よく質問される事項で、ルートクライミングはどのくらいボルダリングが出来たら挑戦できるのでしょうか?
と質問されます。

回答は。「いつでも挑戦できます」です。
ボルダリングルートクライミングの違いは、陸上競技でいえば、100m走、とマラソンの違いです。走ることは同じですが、走り方や、取り組み方、トレーニングの方法など全く違います。
ボルダリングとルートクライミングは似て非なるスポ-ツです。
なので、ボルダリングの次にルートクライミングではなく、どちらから始めてもOKです。

傾向として、ルートクライミングよりもボルダリングの方がダイナミックな動きが多い(若者向け)、
ルートクライミングの方が持久力や戦略が必用、登ったらロープで降りる為、下りの心配は必要ない(高齢者、初心者向け)、
となります。

「ボルダリング」「ルートクライミング」について

ボルダリング
ルートクラミング

コーティで提供している「ボルダリング」は高さ4mほどの壁をマットの上で登るスタイル。柔軟性に加え、動きのアイデア瞬発力が求められ、パズルのような面白さがあります。一方「ルートクライミング」は、ロープで確保しながら高い壁に挑むスタイルで、持久力戦略性がポイントです。
どちらも登る楽しさを味わえますが、特徴や雰囲気が違うため、自分に合ったスタイルを見つけるのもクライミングの醍醐味です。

クライミング」「ボルダリング」「ルートクライミング」これらの言葉は、どれも「登る」ことに関係していますが、登り方や場所によって使い分けられています。

  • クライミング (Climbing)」は、一番広い意味を持つ言葉で、山や岩や壁を登る活動すべてを指します。いわば、登りを楽しむ活動の「総称」です。
  • ボルダリング (Bouldering)」は、クライミングの中でも高さ数メートル程度の低めの壁や岩を登るスタイルです。登れなかった場合は、下に敷かれたマット(クラッシュパッド)に落ちることになります。短いコースを登るので、瞬間的なパワーやテクニックが重要になります。準備も手軽で、ひとりでも気軽に始められるため、ジムで大人気です。
  • ルートクライミング (Route Climbing)」は、ロープで確保しながら高い壁を登るスタイルです。登りながらロープを壁に固定されている金具にかけていき、安全を確保するスタイルを「リード」あらかじめ上部より掛けてあるロープで確保しながら登るスタイルを「トップロ-プ」と言い、明確に区別しています。ボルダリングと違って、長いコースを登るので、持久力や、どうやって登っていくかという戦略が大切になります。
    登る人(クライマ-)確保する人(ビレイヤ-)と対でトライします。コ-ティではビレイをスタッフが行うビレイ券を用意しています。又ビレイを覚えたい方の為にビレイスク-ルも常時受付しております。
    クラミングジムコーティには東北最大級の高さ10m、4面の屋内ルート壁があります。いつでもあなたの挑戦をまっています!

屋外で行うスポ-ツクライミングについて

外の岩場でクライミングをする際は、すべてご自身の判断と責任のもとで行うことになります。


ボルダリングを楽しむなら

  • マットは自分で用意します
    外の岩場は当然ながらクライミングジムのようにマットが敷き詰められていません。ご自身でマット(クラッシュパッド)を持って行き、安全な場所に設置します。
  • 飛び降りる意識が大切
    ジムのように全面マットではないので、落ちるまで粘るのではなく、「もしもの時は自分で設置したマットに安全に飛び降りる!」という意識を持ってトライすることが、怪我をしないための大切なポイントになりますよ。

ルートクライミングに挑戦するなら

  • クイックドローは自分でセット: ジムのルートとは異なり、壁にロープを取り付けるための金具(クイックドロー)は付いていません。すべてご自身で設置して使用します。
  • 回収の練習は必須: 登り終わった後は設置したクイックドローを回収しますが、この回収作業には事前の練習が必要です。安全に関わることなので、しっかり身につけてから外岩に臨みましょう。
  • グレードはあくまで目安: ルートの難しさ(グレード)は、場所(地域や岩場)によってかなり変わってきます。ジムで5.12aが登れる人でも、外岩の5.10aが登れない、なんてことはよくある話なんです! 初めてのトライは、少し余裕を持って楽しめる課題から始めるのがおすすめです。

Warning

外岩の利用で特に大切なこと

  • 安全第一!「ワンミスが命取り」ということが実際にあります。無理せず、常に安全に配慮して行動しましょう。
  • ローカルルールを必ず確認: 岩場は地域の方々のご理解とご協力のもとに成り立っています。岩場ごとに独自のルール(ローカルルール)がありますので、事前に調べて、トラブルなく気持ちよく利用できるように心がけましょう。

役立つ情報